東海学園高等学校 演劇部
『23.4度にあなたは居る。』
3年生1人。2年生2人。
そして今年入部してきました9人で力を合わせてこの作品を作りました。
キャストの半分が初めて舞台に立つ一年生、スタッフは全員始めての経験。
けれど、慣れない中でも手探りでとても大きく成長してくれました。
久しぶりの中部大会ということ、本当に此処まで来れた事を感謝しています。
暖かく応援してくださった方や見に来てくださった人たちに少しでも楽しんでいただけま
す様に、愛や寂しさや押し込めた誰かの叫びを込めてこの作品を上演します。
舞台の上から確かにそこに生きている『人間』と『心』が届きますように。
この作品は不器用な父親と色々な事に飢えた寂しい子供のお話です。
宮沢賢治先生の『銀河鉄道の夜』をモチーフに人間の心の思いや深さ。
誰かを想う時の果てしない程の純粋さ等を詰め込みました。
人間は死んだら星になるといいます。
この物語の人間も言います『自分は23.4度の北極星に居るのだ。』と。
けれど天体の運動はいくらでも計算できますが、人の気持ちはとても計算できない。
そこに他意や悪意がなかったとしてもたった一言の言葉で
信じられないほど傷つけられたり、信じられないほど救われたりするのです。
だからこそ、そんなすれ違いや痛みや心の傷を救う為に。
今、時を越えて大切な人に会いに行こう。
そんなお芝居です。