石川県 野々市明倫高等学校

kitsch


作品「私の上に降る雪は」(青木 尚志作)
 今回私たちが上演する作品は、詩人中原中也の物語です。そう言うと、大人の話のようですが、ほとんどの場面の中也は18歳で私たちと同年代の若者です。でも、今の私たちよりかなり早熟で、恋をして女性と暮らしていたり、詩について理想を語ったり友人と激論を交わしたりしています。後半では結婚し子供ももうけますが、やはり理想を追って喧嘩ばかりしています。
 大人と子供が同居しているような、そんな中也と中也を取り巻く人々の生き様を通して、身近にあるしあわせについて感じてみたいと思います。皆さんにも届けば幸いです。

上演にあたって(裏話あれこれ)
 これまで私たちは、高校生が主人公の等身大の作品を演じてきました。今回のように実在の人物、それも大正末期から昭和の始めという、私たちの知らない時代を演じるのは初めてです。着物の着付けから下駄を履くこと、赤ちゃんの抱き方、初めてのことばかりでしたが、いろいろと勉強になりました。舞台の装置も、当時の雰囲気をどうやったら出せるのかといろいろ考えましたが、探してみるとお祖父ちゃんお祖母ちゃんの家に、木製の火鉢や衣桁などがあって、借りてくることが出来ました。(感謝m(__)m)
 夏の大会を引っ張ってくれた3年生が受験を控えているため、主なキャストを1、2年生に変えての上演となります。あとは精一杯がんばるだけ! 応援してください。

学校紹介  一昨年創立30周年を迎えた普通科の高校です。学業だけでなく部活動にも力を入れています。県下で一番広いグランドがあり、放課後は野球部、サッカー部、男子女子のソフトボール部が一斉に活動できます。また、全教室にプロジェクターが完備されており、授業で活用しています。 本校には“りんくん”“めいちゃん”というマスコットがいて学園祭や地域の催し物などで活躍しています。